作品紹介
2010年セルビア。引退した元ポルノスターのミロシュは、美しい妻と幼い息子の3人で平穏に暮らしていた。しかしかつて共演した女優から海外向けの大作ポルノで高額のギャラが支払われるという仕事の誘いを受ける。
経済的に困窮していたミロシュは以来を引き受けるが、撮影が始まるとそれはなんとブラックマーケット向けの本当の拷問と殺人を記録する、邪悪なスナッフフィルムだった。事実を知ったとき、すでにミロシュの逃げ場は絶たれていた。そして彼はさらに想像を絶する底なしの地獄を体験することになる。
監督は今作がデビュー作となったスルジャン・スパソイェヴィッチ(「ABC・オブ・デス」というオムニバス短編集にも参加)。全世界46ヶ国で上映禁止となった、倫理的に問題のある今作2022年に4Kリマスター完全版となって日本で公開された。R-18作品。
監督:スルジャン・スパソイェヴィッチ 脚本:アレクサンダル・ラディヴォイェヴィッチ
キャスト:スルジャン・トドロヴィッチ セルゲイ・トリフノヴィッチ イェレナ・ガヴリロヴィッチ
セルビアン・フィルムのあらすじ(ネタバレあり)
居間で昔父親ミロシュが出演していたポルノ作品を観ている息子のペタル。それに気づきテレビの電源を切る母親でありミロシュの妻マリア。
その後、ミロシュは昔共演したポルノ女優のレイアと会う。そこでヴックミルという監督との大きな仕事に誘われる。警官で兄であるマルコが合流し近況を語りあった。
ミロシュは幸せな家庭を築いていたが生活は苦しかった。マリアに今日持ちかけられた仕事について相談する。引退してブランクのある自分を誘うのか疑問に思っていたのだった。
後日、ヴックミルから電話があり、迎えの車がやってきた。車に乗り豪邸へ向かう。ヴックミルはポルノに関する自論を話す。部屋にはレイアも待っており、ヴックミルはミロシュの事を褒めたたえる。
ミロシュは作品に関して質問するが台本はあるが渡さない等はぐらかせる。慎重なミロシュは契約書へのサインを断る。
家へ帰ったその晩、マリアへ今日の事を話す。金額面等の理由でマリアに勧められやることを決めるミロシュ。翌日契約書へサインし撮影へ向けミロシュはランニングを始め体づくりをする。
家では兄のマルコがマリアに翻訳を依頼していた。マルコはマリアに欲情しており我慢できずトイレにて自慰行為をする。
ミロシュはヴックミルの邸宅に行くと護衛を連れた怪しい人物とすれ違う。ヴックミルに作品の内容を教えてほしいと言うが、またもやはぐらかされてしまう。
後日、いつものように送迎のための車に乗っている耳に通信機をつけるよう指示される。いつもとは違う場所へおろされ急に撮影が開始した。
指示され向かったのは孤児院で足を進めていく。中へ入ると1人の孤児を巡り母親と女性が揉め始める。何もわからず知らないミロシュはただ見ていることしか出来なかった。その後暗い部屋へ誘導され女性が陰部を咥えている間ミロシュは、アイスを舐める少女と化粧する少女の映像を見せられた。
その晩、ミロシュは撮影に疑問を持ち兄マルコにヴックミルの身辺調査を依頼する。マルコは電話をしながら女性に〇〇ラさせていた。マルコの見る壁にはマリアの映ったホームビデオが流れていた。マルコはミロシュに劣等感を抱いていた。
ミロシュはレイアにも相談していた。ヴックミルと今までどんな仕事をしたのか聞くとレイアは獣姦と話す。
家に戻ってきたマリアとペタル。テンションの高いペタルに風船で叩かれていると撮影での記憶がフラッシュバックする。
先ほどの孤児院にて孤児の母親がミロシュの股間をしごいていた。それを見る孤児の娘。突然股間を噛まれ男に首を絞められるミロシュ。男の指示にしたがい母親を殴るミロシュ。終わった後拍手で現れるヴックミル。ミロシュは無理だと訴えるが適当にあしらわれてしまう。
マルコのからの電話にてヴックミルは元心理学者で子供向けテレビや国家保安に携わっていたことを知る。
翌日ミロシュは作品から降りることを決める。ヴックミルにそのことを申し出るもわけのわからないことを言い始め、ある動画を流し始めた。
動画では妊婦から胎児を取り出し、その胎児を強姦するという内容だった。ヴックミルはこれは新生児ポルノだと言う。衝撃的な内容にミロシュは暴れだし車に乗り逃げだす。家へ向かう途中交差点で停車しているとヴックミルの女医に声をかけられる。
我慢できなくなったミロシュは自分で股間を弄り、彼女の胸を揉みしだき叫びだすと場面は暗転する。
ミロシュは目を覚ますとそこは自宅のベットだった。しかし体は血まみれで最後の記憶のある車中から数日たっていた。家には誰もおらず探し始めると外には車があった。ミロシュは車に乗りヴックミルの邸宅に侵入するが誰もおらずもむけの殻状態。
邸宅の中を進むと壁に血がついた部屋にたどり着く。その部屋を見て記憶が少し戻る。帰る途中ヴックミルの女医に薬物をを注入されミロシュはこの部屋に戻され攻撃的な行為に性的な興奮を覚える暗示がかかっていた事。
そしてヴックミルの指示に従うまま手錠で繋がれた孤児の母親を犯しながら殴り、最後は首を撥ねて殺してしまう。
さらに邸宅の中を進んでいくと撮影済みのテープを発見し、それを持って森に行きテープの確認をする。
孤児の母親を犯した後気絶してしまったミロシュは男に犯されていた。
さらに確認していくとミロシュを心配したレイアが撮影を中止するよう話していた。レイアは歯を全部抜かれ鎖で繋がれていた。歯が全部なくなったレイアの口に覆面をつけた男が陰部を突っ込む。そして鼻をつまみ窒息死させてしまった。
別のテープではミロシュは孤児の家にいた。孤児の処女を捧げようとするがミロシュは断り、窓を破り逃げ出す。
手がかりのこの家に向かうと記憶がまた戻ってくる。
逃げ出した後電話でマルコに居場所を伝え路地裏にて座り込む。道路の対面では女性をつけまわす男たちのやりとりに興奮したミロシュが自〇行為を始めるがそこへ現れたヴックミルの助手たちによって彼の元へ連れ戻されてしまう。
この記憶を頼りに場所を探し当て向かうとそこには助手を含めヴックミルの死体があった。また記憶が戻ってくる。
ヴックミルの元へ連れ戻されたミロシュは女医にて薬物を投与されるが、隙をついて女医の首に突き刺す。
その後指示されるがまま2人いるうちの片方を犯し始める。行為をしていると覆面姿の男が合流しもう片方を犯し始める。薬物により興奮しており我を忘れている時、覆面男の覆面が外される。
そこにいたのは兄のマルコだった。そして彼が犯していたのは妻のマリア。そしてミロシュが犯していた相手は息子のペタルであった。
全てを知ったミロシュ。そこへ突如現れた女医にヴックミルの意識が逸れた瞬間。怒りに満ちたミロシュはヴックミルに突進し彼の頭を床に叩きつける。マリアはマルコの首に噛みつきその後彫刻で頭を殴り撲殺する。ミロシュは銃を奪い残りのヴックミルの助手たちを打ち抜く。
腹を撃った助手の空いていた眼孔に自分の勃起したものを押し込むミロシュ。瀕死のヴックミルはこの光景を見て笑顔だった。
ミロシュはナイフを向けるマリアを殴って気絶させ家の地下に閉じ込める。ミロシュは自殺を図るが弾切れ、ミロシュはそのままベットに倒れこみ眠ってしまった。
全てを思い出したミロシュは妻と息子をのいる地下にいき2人を抱きしめる。一家は全員放心状態にあった。
そしてベットに川の字になり拳銃にて一家心中をした。
翌朝、ベットの一家の死体の前にカメラを構えた男たちがいた。以前すれ違った男だった。男はまずはガキからだと言うと隣にいた男がチャックを下した・・・。
セルビアン・フィルム感想(ネタバレあり)
あらすじ読めばわかるけど、倫理的におかしな内容なんだけど、この映画面白いんですよね。構成的にミロシュに何があったのか気になりつつも徐々にわかっていく展開がいい。
ショッキングな内容もあるですがフィクション・映画・作品と割り切るとしっかり楽しめました。
ただ後半の盛り上がるまでが単調に感じてしまったかも。序盤はまったり気味で後半とのギャップが同じ作品と思えなくなる(笑)
まとめ
R-18というのと結構内容・映像はショッキングな部分が多々あるので観る人を選ぶかと思います。正直全員にはお勧めは出来ません。
興味本位だけで観るとトラウマになるかもしれないので自己責任で楽しみましょう。
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