作品紹介
2022年アメリカ映画。1979年のアメリカテキサス州を舞台に映画製作を行う若者たちが味わう恐怖を描いている。野心溢れる彼らは、芸術性のあるポルノ映画を作りドル箱を狙っていた。
撮影のため借りた田舎の農場を訪れるが、そんな彼らを待っていたのは老人のハワードだった。彼らの宿泊場所として提供した納屋へ案内する。
納屋へ向かう際、マキシーンは、家の2階からこちらを見つめるハワードの妻でもある老婆パールと目があってしまう。若者たちが踏み込んでしまったのは、史上最高齢の殺人夫婦が棲む農場であった。
監督は「サクラメント 死の楽園」のタイ・ウェスト。その彼と「ミッド・サマー」等良質な作品を送り出してきたスタジオA24がタッグを組んだ今作。全米で公開されるや、スティーブン・キングやエドガー・ライト監督が圧倒的支持を表明した。
また今作のエンドクレジット後には続編の発表もされている。
監督・脚本:タイ・ウェスト
キャスト:ミア・ゴス ジェナ・オルテガ ブリタニー・スノウ スコット・メスカディ マーティン・ヘンダーソン オーウェン・キャンベル ステファン・ウレ
映画のあらすじ(ネタバレあり)
1979年、保安官は、恐ろしい事件の現場にいた。
家の前には覆いかぶさった死体があり、玄関には血が飛び散っている。保安官が家の中に入るともう1人の保安官から「恐ろしいものがある」と言う。それを見た保安官は唖然とする。
その1日前、女優のマキシーン、プロデューサーのウェイン、ブロンド女優のボビー、ベトナム帰還兵の俳優ジャクソンとそして自主映画監督のRJ、その彼女で音響担当の学生ロレインの3組のカップルは、自主映画撮影のために借りた田舎の農場へ向かっていた。その道中、GSにより必要物品をそろえたり、撮影を開始したりする等各々平和に過ごしていた。
撮影の舞台となる農家に到着した彼ら。ウェインはオーナーのハワードに話を聞きに行くもハワードはライフルを構えて出迎える。なんとか誤解が解けハワードは農場の納屋へ案内する。そこへ向かう途中マキシーンは家の2階の窓からこちらを見つめるハワードの妻パールと目があってしまう。
撮影が始まり、最初のシーンでジャクソンとボビーが絡むシーン。ジャクソンの車が故障しボビーの家を訪ねる場面を撮っていく。マキシーンは撮影隊を離れ農場を散策する。林を抜け池を見つけると服を脱ぎ、池を泳ぐマキシーン。その池にはワニがいたが気づかないマキシーン。
陸へ上がろうと桟橋へ向かうマキシーンの後ろに迫るワニ。そのワニを気づくことなく桟橋へ上がるマキシーン、その後老夫婦が住む家を見つめると手招きしているパールと遭遇する。家へ招かれレモネードをいただく。
レモネードを飲み家を出ようとするとパールは高齢の悩みとハワードとしばらく親密になっていないことを嘆くのだった。
納屋へ戻るとウェインから心配していた事とマキシーンの撮影の番であることを伝えられる。ボビーの妹役で家畜小屋でジャクソンと絡むシーンを撮影するもその場面を見ていたパール。その夜ハワードに愛してほしいと申し出るが自分の心臓が耐えられないとハワードは断ってしまう。
納屋では6人がお酒を飲みながら歓談していた。話が進みロレインは自分も出演したいと話すもRJは反対する。2人が揉めている中ウェインはRJを外に連れ出し説得。
ロレインの撮影が開始する。
夜中、みんなが寝静まった頃、RJは1人シャワーを浴びていた。その後、自暴自棄になりみんなを置き去りにしようとして車を走らせる。走らせ始めると道の真ん中に立ち尽くすパールを発見し車を止める。パールを認知症により徘徊していると思い家へ戻そうとするが、欲情したパールが自分に迫ってこようとしたきたため拒絶する
RJ。倒れたパールを助けようとしたRJの首を刺すパール。その後も何度も何度も刺し続けヘッドライトが赤く染まる。
RJがいないことに気づいたロレインは納屋を探す。そこへウェインも現れ2人で探すことにする。
ウェインは家畜小屋で声を出しRJを探すが板に刺さったままの釘を裸足のまま踏んづけてしまう。激痛に悶えると扉の小さな穴から光が出てることに気づく。痛みに耐え扉へ向かい、穴を覗くと、フォーク状の農機具で目を刺され死んでしまう。死体の近くへ現れたパールはウェインの死体に藁をかけるのであった。
一方ロレインはRJを探しているとハワードが現れる。パールがいなくなったと言う彼と一緒に家を探しにいくロレイン。地下にある懐中電灯を取ってきてくれと言われロレインは地下室へ向かう。
懐中電灯を見つけドアへ向かうとドアには鍵がかかっており、ロレインは地下室に閉じ込められてしまう。地下室を彷徨っているとそこには死体が吊るされており、ロレインは悲鳴を上げなんとか脱出を試みる。
物音で目を覚ますジャクソン。確認しに向かうとハワードがいた。パールの捜索に同行することに。池へ向かい2手に別れて探すことに、道中池に落ちている車を発見。
その後池に懐中電灯が浮いているのを見ると、ハワードに何かあったのかと思い池に入りそこへ向かうが、あったのは懐中電灯のみでハワードの姿はない、陸へ戻るとそこへハワードが現れライフルでジャクソンを打ち抜く。死体は行けの中へ。
その頃パールはマキシーンが寝ている部屋へ。ベッドに入るとマキシーンの体に触れ血を付着していく。それに気づきマキシーンは振り返るとパールを見て悲鳴を上げる。
悲鳴を聞き駆け付けたボビーはパールを追いかける。池の桟橋で追いついたボビー。パールに近づくと、パールはボビーを池に突き落とし、ワニの餌にしていまう。
地下室にいるロレインは斧を手に入れドアを壊し逃げようとするもハワードに見つかり指を攻撃される。その後ハワードはパールに応じベッドで絡み始める。
ベッドの下に隠れていたマキシーンはなんとかこっそり抜け出して車に向かうも鍵がないことに気づき、探してる所RJの死体を発見する。そこへ助けを求めるロレインの声が聞こえマキシーンは車にあった銃を持ってハワードの家へ向かう。
家に入り、ロレインを助ける。言い合いになり家を飛び出すロレインであったが家を出た直後頭を撃たれていまう。ハワードはロレインの死体を家に運ぼうとしている途中、ロレインが咳をしたことに驚き心臓発作で死んでしまう。銃を構えパールに車の鍵の場所を聞き出し、鍵を手に入れたマキシーン。テレビからは伝道師が永遠と演説している。
マキシーンが銃を放つが弾が入っていなかった。そこへパールがライフルでマキシーンを撃つが間一髪当たらず、逆に発砲の衝撃で後ろに吹き飛ばされ腰をやってしまう。助けを求めるが無視するマキシーン。車を発進させパールの頭を破壊し走り去っていく。
翌日保安官らがやってくる。テレビの中では変わらず伝道師の演説が流れている、そこでマキシーンが彼の娘であることがわかる。
別の保安官が撮影で使っていたビデオを発見する。何がうつっているかと聞かれ保安官は「くそったれなホラーショー」と答える
感想(ネタバレあり)
この作品はホラー映画が好きな人ならニヤニヤしちゃうほど、過去のホラー映画作品のオマージュが結構ありましたね。テキサスでGSよって行くとか「悪魔のいけにえ」みたいだし。
セリフで「サイコ」を引用したり、シャワーシーンでカーテンの向こうから何か襲ってくるでしょって思わせたり「シャインニング」のオマージュがあったりとそれだけでも楽しめました。
エンドクレジットで驚いたのがマキシーンとパールが同じ俳優さんが演じていいたんですね。それを知るとあの2人の関連性など考えてしまいます。
まとめ
ホラーファンはきっと楽しめる内容です。話も悪くはないですし、殺害シーンもテンポよかったです。
ただR15指定なのでグロ耐性ない方はなかなか厳しいかも。
次回作も決定した今作。次回はパールとハワードに焦点を合わす感じなので楽しみですね。
コメント